スクールアウトサイダーの感想

 

あらすじ

毎日ふざけてバカやってるA組と真面目で成績優秀なB組。A組に突然転校してきた女の子に浮かれたのも束の間、当たりの強い態度に落胆。ある日彼女が倒れてしまったことをきっかけに、A組そらとB組シュンは札取り大会への参加を試みる。

 

学生の青春映画としてはウォーターボーイズとかリンダリンダリンダとかの空気を感じられた。その時代特有の不可逆性を噛み締めて突っ走ってキラキラしてる彼らはすごく楽しそう。"青春"と"突然現れてあっという間に去ってしまう少女"を掛けた爽やかな物語だった。

でもなんか、作りたい作品のイメージはわかるけど、尺を気にしたのかいろいろ盛り込みたいあまりに描写が欠けたり違和感に思うところがあるなって。青春映画で気にしすぎるのは一般的に少しタブーかもしれないけど…。

彼女が転校してくる前に神社でお参りしてるのをそらが見かけるシーン、そらと彼女の距離が縮まっていく予感なのに何にも繋がってないから、急に二人の距離が縮まって戸惑う。

あとシュンが彼女にときめく瞬間がいまいちわからない。職員室の場所を尋ねられるシーンだとしたらそんな表情は読み取れないし、トマトを投げつけられ自転車をかっぱらわれるシーンだとしたらその後のマゾヒスト描写が無さすぎるかな。それらのシーンが"突然現れてあっという間に去ってしまう少女"としての直接的な表現の一つにあたると思うけど、ちょっと無理がある。

それから、彼女と男子生徒たちの関係が深まっていく展開がよくわからない。おそらく原因は彼女の態度。「体が弱く病院で親しい人との別れを何度も経験し 辛い思いをしたくないがゆえに人との接し方がわからない」という事情からしてずっと素っ気ない方が良かったと思う。あまりに情緒不安定だから彼女の何に惹かれているのかピンとこないし、煩わしいと思ってしまった。彼女の心の孤独感もあまり伝わってこない。

A組とB組の主要メンバーがいつの間にか仲良くなったのも最初はなんでだよと思ったけど、その年頃の男子はそういうものかなと受け止めました。

A組とB組の性格の違いは序盤の対立関係から札取り大会の練習法でも現れてるし、それでも結局仲良くなって終わるのは、B組のシュンが以前はA組だったとか、そらと幼馴染という関係性に繋がってるとも思える。中盤でそらとシュンのツーショットで久しぶりにちゃんと会話するシーンも思春期っぽい。

恋愛感はあまりなかった。ダンスシーンはコメディとしての演出だよね?もっとキビッキビに踊ってたらよかったなあ。綺麗な映像だったし、カメラの位置とか人の位置とか気持ち悪くなかった。野島くんだからもちろんだと思うけどVFXもちゃんとしてる。挿入歌と室井くんのベボベ味ある音楽もマッチしてる。演技は、アマチュアには間の取り方って難しいんだろうなと思った。

制作陣がすごく堅い感じがする作品だったから、これからの作品も気になる。

 

映画『スクールアウトサイダー-YouTube

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(画像:映画ランド)

[キャスト]そらちぃ 小松もか 勧修寺保都 エイジ ツリメ リクヲ 三船海斗 津田恭佑 ひろみ(第2PK)木村知貴 / 特別出演:はじめしゃちょー ヘキトラハウス さぁや …他

[監督 脚本 編集]松本花奈

[主題歌]室井雅也

[企画]アバンティー

[プロデュース]雨無麻友子

[スタッフ]林大智 細谷亜友 中岡莉沙 小林夏帆 田中玲伊子 相良大紀 野島達司 塚本弦汰 …他